時計修理でプライドを腕にDIY

腕時計の修理の依頼がきた。子供用とのこと

・子どもが、学習塾の勉強で好成績を上げた褒美としていただいた時計なので、故障したけれどもむげに、新品に買い替えては、とは言えないとのことで修理を依頼された。
・子供向けではあるが、大人用の時計をそのまま転用しているので、機能的には大人も十分使える内容で、精度も一流品である。
・捨てるにはもったいないし、何より子供のプライドを尊重したいという次第で修理を引き受けた。

●不具合点は、ストップウォッチのstart-stoppのボタンが動かず使えないとのこと。他の三つの押しボタンは正常に使える。

・ボタン自体はキズや変形などは無く、汚れもさほど付いてない。
・ウォッチのケースはプラ製で、ムーブメント(?デジタルじゃね)を格納し、SUS製の裏蓋で格納している。

・とりあえず分解することに。
・裏蓋のビス4個を時計用ねじ回しで緩め、ムーブメントを取り外すと四つの押し釦がケースに残されたままになる。

・この状態で押し釦をそれぞれ押してみると、ストップウォッチ用が動きづらい、まだ、理由は分からない。観察を続ける。

・押し釦(時計の外側)からピンがケース内まで貫通していて、抜け止めのリングがピンの先端に圧入されている。ピンは4ヵ所ある。
●見るとストップウォッチのボタンのみ、抜け止めの、Cリング(外径2㎜内径1㎜)が付いてない、あれ?。他の三つのボタンには付いている。

・抜け止めが無いのに抜けてしまわないのは何故かな、手詰まりなので、ピンを、ピンセットの先でケースの内側から外側へ押し込み、続けて、押し釦を外側からピンセットでつまみ、ケースから外側へ引き出した。

・押し釦に直角にピンが植えられた形状が確認できた、ピンの先端部には抜け止めの、Cリングのはまり込む溝が切ってある。前の写真参照あれ

ウオッチのケースには四角い押し釦のはまる枠が作ってあり、極わずかなホコリは絵筆で払った。ボタンの動きに支障をきたすような大きな傷や変形は見当たらない。押し釦も同じ程度。

●異常1発見  枠の中に金属の平らなリングがある(ころがっている)Oリングの保護用と判断。(押し戻し用のバネが在ったらの場合)

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●異常2発見  押し釦を押し戻す部品(システム)が見当たらない。

●設計の良さ発見  押し釦のピンからの水分等の侵入を防ぐOリングがセットしてある(そこそこの製品だなーおもちゃではない)。都合よく、このOリングがピンを掴んでいて、押し釦が抜け落ちなかった要因と思われる。

ここからは、改造(組立作業の適当な品質管理にあきれたが--madeinC)。
◎ バネを製作
・ボタンを押し返すバネが 必要と判断 。
・近所のホームセンターで押しばねを探し、店頭で一番小さいバネを購入(線径0.26x外径2.5x長さ9)¥150.-程
・長さの半分で切断し、切断した側の一巻きを1.2㎜キリを芯がねにして巻き径を小さくする、長さの中央部を巻き径4㎜ほどに膨らませる。(一般に樽型と呼ばれ、押しばねとしてストロークを長く取れる形状であるーーーそこまでには美しく出来て無い ^▲^;)
・3回の試作で何とか満足できる形状に出来た。

◎ 改造2点目
・抜け止めCリング製作。ばねが出来て押しボタンと組み合わせるが、押しボタンが枠から飛び出すので、やむなく製作。
・0.5㎜の真鍮板に1.2㎜のキリで半分まで穴明けし、ピンとのはめ合わせを(通り抜けないほどの穴)確認して、外周をヤスリで丸く(ほぼ丸く)削る。
真鍮版はジャンクの中から、電気の接点を支える幅5mmの板を使用。
・虫眼鏡とラジオペンチとヤスリで格闘し成形した。Cリングへの整形は断念。

◎ ようやく組立
・小さなOリングと金属リングをウオッチケースの丸い小さなくぼみにセット。
・ピンにバネを差し込み(1.2㎜側がOリング&ウオッチケース中心方向)そのままピンをウオッチケースの穴に差し込む。
・ケース内側からピンが見えたら、抜け止めリングを力づくで押し込む。
◎  組立完了。

押し釦を押してみて、反力の程度を他の三つのボタンと比べて、同程度の感触に出来上がった。
・ムーブメント?をウオッチケースに戻す。 押し釦に対峙する接点が引っかかるので、4か所の接点を押しボタンのピンに引っ掛からないように時計用ねじ回しでかわしながらケースに戻してゆく。

・最後に裏蓋を付ける、先に書いたように、水分などの侵入を防止するOリング(ゴム製の細くて内径が30㎜ほどのもの)が組み込まれているので溝から外れてないことを確認しながら、4本のビスで固定して完了。
時計の動作を確認して、正常であることが確認できた。

◎◎◎ 修理完了。


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